ネット上や口コミで散見されるホワイトアスパラガスにまつわる言説には、科学的根拠を欠いた誤解が少なくありません。購買時と調理時に役立つ事実を整理します。
誤解1:「細いもの味付けが染みて柔らかい」は間違い
一般的な野菜では「小ぶりで細いほうが柔らかい」とされるケースがありますが、ホワイトアスパラガスにおいては完全に逆です。ホワイトアスパラガスは太さに関わらず外皮の繊維層の厚みがほぼ一定であるため、細いものは可食部(芯の柔らかい部分)の比率が極端に低く、皮を剥くとほとんど食べる場所が残りません。選ぶべきは、直径が1.5cm〜2cm以上ある「2L〜3Lサイズ」の太いものです。太い茎ほど内部に水分と糖分を豊富に湛えており、ジューシーで柔らかな食感を楽しめます。
誤解2:「日光に当たって少し紫がかったものは不良品」は間違い
店頭で穂先がほんのり紫色やピンク色に染まったホワイトアスパラガスを見かけることがあります。「遮光に失敗した規格外品」と敬遠されがちですが、これは収穫の直前にわずかな光を浴びてアントシアニン色素が発現した証拠です。本場フランスやドイツでは、この紫がかったものは「アスパラガス・ヴィオレ(Asperge Violette)」と呼ばれ、完全に白いものよりも香りが強くコクがあると珍重されることもあります。品質の劣化ではないため、安心して購入してください。