競馬ファンやSNSの予想界隈で広く共有されている定説に、「新潟の芝外回りは外枠を買っておけば間違いない」というものがあります。確かに過去の枠順データでは7枠・8枠が好成績を収めていますが、これを盲信することは極めて危険です。
誤解1:外枠ならどの馬でも有利になるのか?
外枠が有利とされる主因は、開催後半の新潟競馬場において内ラチ沿いの芝が荒れ、馬場の外側にグリーンベルト(良好な芝状態)が残るためです。しかし、近年の馬場保全技術の進化により、開催最終週であってもインコースの芝が極めて硬く良好に保たれる年が増えています。馬場状態を無視して外枠というだけで飛びつくと、終始外々を回らされて距離ロスを強いられ、直線で内からスルスルと抜けてきた馬に屈する憂き目に遭います。
誤解2:前走の走破タイムが速い馬が順当に勝つのか?
2歳夏の未勝利・新馬戦は、開催時期やペースによってタイムが大きく歪みます。超高速馬場の開幕週でマークされた1分34秒台前半の時計よりも、タフな馬場や極端なスローペースの中で「ラスト2ハロンだけ10秒台〜11秒台前半」という驚異的な瞬発力を発揮した馬のほうが、新潟の舞台では遥かに脅威となります。時計の絶対値に惑わされず、「直線の加速力」を評価することが不可欠です。