2022年4月に施行された改正民法により、日本の成年年齢は20歳から18歳へと引き下げられました。この法改正がもたらした最大の混乱が、「成人式の参加タイミング」と「飲酒・喫煙の年齢制限」の乖離です。
「18歳で成人なら、成人式は高校3年生の1月に出席するのか?」という疑問が当初多く寄せられましたが、法務省および全国自治体の動向調査によると、全国の自治体の約9割以上が従来通り「20歳を迎える年度」を式典の対象としています。受験期の高校3年生に経済的・時間的負担をかけないための配慮から、式典の名称を「成人式」から「二十歳の集い」「二十歳を祝う会」へと改称し、大学2年生の成人の日前後に招集する運用が定着しました。
したがって、現役で進学した大学2年生は、大学2年生の1月に地元の式典へ出席するのが標準的なスケジュールです。ただし、1浪した学生の場合は大学1年生の1月に該当学年として地元から案内が届くため、「大学生活での学年」と「地元での同窓会的行事」の時期が1年ズレることになります。
一方で、強く留意しなければならないのが20歳未満飲酒禁止法(旧・未成年者飲酒禁止法)の存在です。民法上の成年が18歳になろうとも、健康被害や依存症リスクを防ぐ観点から、飲酒・喫煙・公営ギャンブルの解禁年齢は厳格に「満20歳」に据え置かれています。
大学2年生のサークルやゼミの懇親会では、「すでに20歳を迎えた同級生」と「19歳の同級生(特に早生まれ)」が同じテーブルを囲む構図が生まれます。学生間のノリで19歳の学生に飲酒を強要する行為は、生命の危険を伴うだけでなく、強要した側も重大な法的・学則的処分の対象となります。「成人しているが、酒はまだ飲めない」というねじれ現象を正しく認識することが、トラブルを防ぐ絶対条件です。