ネット上のQ&Aサイトや旅行ブログ等で散見される誤った情報について、運行会社の公式アナウンスや実運行規定に基づいてファクトチェックを行います。
第一の誤解は、「新千歳空港連絡バスはネットから座席指定予約ができる」というものです。大谷地線を含む札幌圏の定時連絡バスは、都市間高速バス(旭川線や函館線など)とは異なり、事前予約不可の自由席・先着順運行です。大手予約サイト等でいくら探しても予約枠は存在しません。当日に乗り場へ並ぶことだけが乗車権を得る唯一の手段です。
第二の誤解は、「高速道路を使うから冬でも絶対に遅れない」という過信です。大谷地線は道央自動車道(札幌南IC〜千歳IC)を利用するため、一般道特有の積雪渋滞は回避できますが、地吹雪によるホワイトアウトや多重事故によって高速道路そのものが「通行止め」になるリスクを内包しています。高速道路が閉鎖された場合、バスは国道36号線への迂回運行を余儀なくされ、所要時間は通常40分から90分〜120分近くまで跳ね上がります。
さらに、夏季特有のイレギュラー運行にも注意が必要です。北海道中央バスおよび北都交通の公式発表資料によると、例年8月下旬に開催される「北海道マラソン」等の大規模イベント開催時には、市内各所で大規模な交通規制が敷かれます。現在の運行状況と遅延情報については、各社公式サイトの運行情報ページや公式SNSで直前に必ず確認しておくことが不可欠です。