副鼻腔炎の熱で仕事は休むべき?重症化の真相と会社連絡の実務

副鼻腔炎の熱で仕事は休むべき?重症化の真相と会社連絡の実務

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周囲への迷惑を気にするあまり、「副鼻腔炎は他人にうつるのか」と不安を抱える人は少なくありません。ネット上では様々な憶測が飛び交っていますが、副鼻腔炎うつる病気か感染リスクの正確な結論は「副鼻腔炎という疾患そのものが直接他人に感染することはない」です。

ただし、ここには重大な落とし穴があります。副鼻腔炎の引き金となった基礎疾患がインフルエンザ、新型コロナウイルス、アデノウイルスなどの呼吸器感染症であった場合、排泄される飛沫や鼻汁中には病原ウイルスが大量に含まれています。他人にうつすのは「副鼻腔炎」ではなく「原因となった感染症」です。発熱している段階では周囲への感染拡大リスクが否定できないため、オフィス環境へ出るべきではありません。

また、治療法に関しても大きなパラダイムシフトが起きています。かつてのように「鼻が出たらすぐ抗生剤」という時代は終わりました。耳鼻咽喉科抗生剤治療現在の指針では、薬剤耐性菌(AMR)の拡大を防ぐため、軽症例には抗生剤を投与せず、鼻洗浄やステロイド点鼻薬、粘液溶解薬による保存的治療が第一選択とされています。高熱や膿性鼻汁、強い顔面痛が3日以上継続する中等症〜重症例に対してのみ、アモキシシリンなどの高用量ペニシリン系抗生剤がピンポイントで処方されます。「薬を飲んですぐ出社」ではなく、処方された抗生剤を指示通り飲み切り、組織の炎症を鎮める静養期間を確保することが医学的な鉄則です。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。