浅溝のシャロースプールでない限り、メインとなるPEラインを無駄なく適正量まで巻き切るためには下巻き(バッキングライン)の存在が欠かせません。しかし、「下巻きのナイロンを何号、何メートル巻けばメインのPEがぴったりスプールエッジに収まるか」の計算は、多くの釣り人が頭を抱えるポイントです。
現場で最も確実で一切の計算ミスが起きないアプローチが、空スプールやリサイクラーを活用した「リバース巻き(逆巻き法)」です。まずリールのスプールへ、実際にフィールドで使う本線のPEライン(例:0.8号 150m)を先に巻き入れます。その上から、下巻き用の安価なナイロンラインを結束し、スプールの適正量(エッジから0.5mm内側)に到達するまでギチギチに巻き足します。適正量に達した時点でナイロンをカットし、その全量を一度ラインチェンジャーや予備ボビンへ抜き取ります。もう一度別のボビンへ移し替えて前後を逆転させた上でリールへ巻き戻せば、下巻きナイロンが最深部に、メインのPEラインが表面の適正位置に寸分の狂いもなく美しく収まります。
予備のスプールや高速リサイクラーがない環境では、ラインの比重と体積に基づく換算計算が必要となります。各リールメーカーが提示する「糸巻量表示」をもとに、ラインの断面積比率を逆算して算出します。