心房細動や人工弁置換術後、深部静脈血栓症などの治療において、血液をサラサラにして血栓を防ぐためにワーファリンとPT-INRの関係は切っても切り離せません。ワーファリンはビタミンKの働きを阻害することで凝固因子の生成を抑える薬剤です。
治療中は定期的に血液検査を行い、PT-INRが適切な治療域(一般的には70歳未満で2.0〜3.0、70歳以上で1.6〜2.6など)に収まっているかを厳密に管理します。数値が低すぎれば血栓塞栓のリスクが高まり、逆に高すぎれば脳出血や消化管出血といった重篤な出血性合併症を招くためです。
日常生活で極めて重要なのが食事管理です。納豆、クロレラ、青汁などはビタミンKを極めて豊富に含むため、ワーファリンの効果を急激に弱めてしまいます。治療中の方はこれらの食品摂取を避け、日常の食事内容に変化をつける際にも主治医への確認が欠かせません。