二型呼吸不全とは?一型との違いやCo2ナルコーシスの危険と予後を解説

二型呼吸不全とは?一型との違いやCo2ナルコーシスの危険と予後を解説

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二型呼吸不全の恐怖は、救急現場だけでなく日常生活の延長線上に潜んでいます。在宅療養を支援する訪問看護師の手記や、在宅酸素療法(HOT)を受ける家族の手記には、認知機能の低下と見誤られて発見が遅れた生々しい事例が数多く記録されています。

「朝、起きてこないので寝室に行くと、話しかけてもうつらうつらして要領を得ない返事しかしない。最初は『年齢的な認知症がいよいよ進んだのか』と思い込んでいた」

大手医療情報サイトやSNSのコミュニティに寄せられたある介護家族の告白です。この患者は重度のCOPDを患っており、夜間の浅い呼吸によって未明にかけて体内に二酸化炭素が蓄積。早朝に軽度のCO2ナルコーシスを起こして傾眠状態に陥っていたのです。日中になり呼吸が持ち直すと意識が戻るため、家族は単なる「寝起きが悪い高齢の親」として見過ごし、受診したときにはPaCO2が80Torr近くまで跳ね上がっていました。

二型呼吸不全の初期症状と前兆は、劇的な息切ればかりとは限りません。「朝方の締め付けられるような頭痛」「日中の耐えがたい眠気」「動作時の尋常ではない疲労感」「手の震え」といったシグナルが先行します。家族や周囲がこれらを加齢のせいにせず、換気不全のサインとして気付けるかどうかが、命の分水嶺となります。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。