心臓病の臨床現場や医療相談掲示板(Yahoo!知恵袋や医療コミュニティ等)を調査すると、二段脈を体験した患者たちが口を揃えて訴える特徴的な感覚があります。
「夜ベッドに入って静かになると、心臓が『ドクン……ドクン……』と異常に重く打ったかと思えば、喉元がきゅっと締め付けられるような不快感が続く」「スマートウォッチの心拍計を見ると、普段70台の数値が突然38などに落ち込んでいてパニックになった」といった生々しい体験談が数多く寄せられています。日中の活動中は周囲の刺激に紛れて気づかないものの、副交感神経が優位になる入眠前や安静時に、脈の脱落感と期外収縮直後の代償性休止期(心臓が血液を溜め込んで次の1拍を力強く打つ現象)を強烈な「ドカンという衝撃」として知覚しやすいのが実態です。
また、臨床医の観察記録によると、「自覚症状の強さと不整脈の重症度は必ずしも比例しない」という医療上のジレンマが存在します。1日に数万回もの二段脈が出現していながら全く無症状のまま健診で偶然発見される高齢者がいる一方で、1日に数十回程度の散発的な二段脈に対して強い恐怖とパニック発作を起こし、救急搬送される若年層も後を絶ちません。自覚症状が激しいからといって即重病とは限らず、逆に自覚症状が全くないからといって安全とも言い切れない点が、二段脈という病態の複雑さを象徴しています。