「感謝の意を表する」は目上に失礼?正しい敬語表現と失敗ゼロの言い換え

「感謝の意を表する」は目上に失礼?正しい敬語表現と失敗ゼロの言い換え

「感謝の意を表する」は目上に失礼?正しい敬語表現と失敗ゼロの言い換えに関する疑問や疑問点を初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

ネット上のマナー解説サイトなどで頻繁に見られる混同の一つに、「感謝の意を表する」と「謝意を表す」を完全な同義語として扱う誤謬があります。確かに「謝意」には感謝の気持ちという意味が含まれますが、文字通り「謝罪(あやまり)」の意も内包している点を見落としてはなりません。

広辞苑をはじめとする主要辞書においても、「謝意」は「感謝の意」と「謝罪の意」という表裏一体の意味を持っています。重大なトラブルや不祥事が発生した際、公式会見で企業トップが「謝意を表する」と発言した場合、文脈によっては「事態に対して陳謝する(お詫びする)」と解釈されるのが通例です。感謝を伝えたい場面で不用意に「謝意を表す」と短縮してしまうと、受け手によっては「なぜこのタイミングで謝罪のような言葉遣いをするのか」と余計な違和感を与えてしまうリスクがあります。お礼の文脈であることが明白でない限り、「感謝の意を表します」と明確に語彙を選ぶことがビジネスパーソンの危機管理といえます。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。