インフルで熱が下がらない原因とは?解熱剤が効かない理由と受診の目安

インフルで熱が下がらない原因とは?解熱剤が効かない理由と受診の目安

インフルで熱が下がらない原因とは?解熱剤が効かない理由と受診の目安の疑問点について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

ネット上のQ&AサイトやSNSでは、「高熱が出ているから手持ちの解熱剤を短時間で何度も飲ませた」「熱が下がらないので大人用のロキソニンを半分にして子どもに飲ませた」といった極めて危険な民間療法・自己判断が散見されます。これらは生命の危機に直結しかねない重大な誤謬です。

絶対に見過ごしてはならないのが、小児インフルエンザに対する非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の禁忌問題です。ジクロフェナクナトリウム(ボルタレンなど)やメフェナム酸(ポンタールなど)は、インフルエンザ脳症の致死率および後遺症発生率を有意に跳ね上げることが疫学調査で証明されており、厚生労働省からも厳格な警告が発せられています。市販薬の成分表を正確に読み解かないまま家庭内にある解熱薬を流用することは絶対に避けてください。

また、アセトアミノフェンであっても、「熱を平熱まで下げ切りたい」という焦りから指定の間隔(通常4〜6時間以上)を守らずに連続投与すると、肝機能障害を誘発する恐れがあります。熱は生体がウイルスを排除するために意図して上げている防衛策であり、「熱そのものを敵視して力尽くで排除しようとする行為」は、むしろ治癒までの期間を長期化させる要因になり得ます。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。