多くの人が抱く最大の誤解は、「強豪校に入部すれば、ゼロからでも自動的に強くなれる」という幻想です。しかし、近年の競技現場における現実はまったく異なります。
市大会の上位に名を連ねる選手のプロフィールを辿ると、その大半が小学生時代に横浜市ソフトテニス連盟ジュニアに加盟する名門クラブ(泉ジュニア、横浜ジュニアなど)でラケットを握っていた経験者たちです。中学入学時点ですでに基本フォームが完成しており、戦術的な駆け引きを身につけている選手が主力を占めています。
未経験者が中学校から競技を始め、強豪校の厚い選手層の中でレギュラーを勝ち取るには、尋常ならざる努力と自主練習が不可欠です。顧問教員の異動によって指導方針が大きく変わる公立校のリスクも考慮しなければならず、「学校名」のブランドだけで部活を選ぶことは、ミスマッチの引き金になりかねません。