日本国内の医療機関で導入されている超音波骨折治療器は、主に2大メーカーの機種によって占められています。帝人ファーマが展開する「セーフス(SAFHS)」と、日本シグマックス(整形外科向け医療材料大手)が提供する「アクセラス(ACCELUS)」シリーズです。
両機種ともに、出力される超音波の基本周波数(約1.5MHz前後、パルス変調)や音響出力強度は国際的な標準規格に準拠しており、臨床的な骨癒合促進効果において優劣の差はほとんどありません。違いが現れるのは、操作性、プローブの固定具、携帯性、そしてレンタル提供の運用スキームです。
セーフスは、国内における超音波骨折治療のパイオニアとして圧倒的な納入実績と臨床データを誇ります。ギプス装着の上からでも骨折部位に照射できるよう、ギプスウィンドウ(小窓)を開けて専用アダプターで固定する機構が洗練されており、堅牢な作りが特徴です。病院から患者へそのまま貸し出されるケースが多く、長年の運用マニュアルが確立されています。
一方のアクセラスは、小型・軽量化と操作のスマートさに定評があります。プローブ部分とコントローラーの取り回しが軽快で、専用の固定バンドを用いて自宅のソファやオフィスでも装着しやすい設計が施されています。照射時間をカウントダウンする液晶画面の視認性も高く、近年多くのクリニックやアスリート支援の現場でシェアを拡大しています。
自費レンタルの場合、患者がメーカーと直接契約するのではなく、受診している整形外科の処方・指示書をもとに提携レンタル窓口から自宅へ機器が直送されるルートが一般的です。機器の保守管理や消耗品である超音波ジェルの補充パックが定期配送されるため、利用にあたってのハードルは低く設計されています。