「沖合漁業(おきあいぎょぎょう)」を一言で表現するなら、日本の沿岸から概ね数日〜数週間の行動圏内、すなわち排他的経済水域(EEZ=基線から200海里/約370km)の内側を主な漁場とする漁業です。日帰りで操業する「沿岸漁業」と、太平洋やインド洋など世界中の公海・外国水域へ数ヶ月から1年以上かけて出港する「遠洋漁業」の中間に位置づけられます。
かつて1970年代以前の日本は、世界中の海へ船団を送り出す遠洋漁業で世界一の漁獲量を誇っていました。しかし、1977年に各国が相次いで200海里水域を設定したことで日本の遠洋船団は締め出され、漁獲の中心は日本の領海とEEZ内を舞台とする沖合漁業へとシフトしていった歴史があります。
教育現場や試験対策における「沖合漁業の中学地理ポイント」としても、この3区分の住み分けは頻出項目です。試験や教養として押さえるべき急所は、「日本の総漁獲量の最大シェアを占めるのは沖合漁業であること」、そして「排他的経済水域(EEZ)の成立によって遠洋から沖合への転換が起きたこと」の2点に集約されます。