一般的な食品宅配サービスやECプラットフォームを利用する際、最大のネックとなるのが「配送料」や「クール便手数料」です。一定金額以上の注文でなければ500円〜1,000円前後の送料が上乗せされるケースが珍しくない中、ヤクルトお届けネット送料は完全無料という極めて異例の料金体系を貫いています。
取材を進めると、この仕組みの背景にはヤクルト独自の流通システムが存在することが分かります。大手運送業者へ外部委託するのではなく、全国各地に張り巡らされた販売会社と専任のヤクルトレディ配達ネットワークを活用しているため、配送コストの急激な外部要因を抑え込めているのです。最低利用本数の厳格な縛りもなく、7本パック(1週間分)の基本セットを定価のまま自宅まで届けてもらえる点は、他社サブスクリプションと比較しても際立った強みと言えます。
一方、かつて社会現象化し、一時は新規申し込みの受付停止が常態化していた「ヤクルト1000予約」の状況はどう変化したのでしょうか。公式発表資料や販売現場の動向を追うと、増設工場の本格稼働によって全国的な生産能力は飛躍的に向上しました。現在、大半のエリアでヤクルトお届けネット新規受付は再開されています。
ただし、ボトル自体の在庫があっても「担当エリアのヤクルトレディの配達キャパシティ」が上限に達している営業所では、現在でも地域限定で一時的なウェイトリスト(順番待ち)が設定される事例が確認されています。「ネットで申し込んですぐ届く地域」と「配達員の手配待ちで数日〜数週間の猶予が必要な地域」がある点には注意が必要です。