シャンプー前のトリートメントは効果的?美容師が明かす逆ケアの真相

シャンプー前のトリートメントは効果的?美容師が明かす逆ケアの真相

シャンプー前のトリートメントは効果的?美容師が明かす逆ケアの真相について押さえておきたい 事実を分かりやすく解説いたします。

「なぜシャンプーの前に油分を与えるのか」という疑問に対し、多くの毛髪診断士やヘアデザイナーが挙げるのが濡れた髪の脆弱性と摩擦ダメージの回避です。毛髪は水分を含むと膨潤し、表面を保護しているキューティクルが外側に開きやすくなります。この状態で洗浄力の強い界面活性剤を含んだ泡で擦り合わせると、剥がれかけたキューティクル同士が激しく干渉し、内部の間充物質(コルテックス)が流出する引き金となります。

あらかじめ毛先に保護膜を形成しておくことで、シャンプー時の物理的摩擦を大幅に緩和することが可能になります。これが美容師が推奨する理由の根幹です。とくにカラーや熱処理を繰り返したポーラス毛(多孔質毛)は、スポンジのように洗浄成分を吸い込んでしまい、必要以上に内部の油分まで奪われがちです。洗う前にトリートメントの油性成分やシリコーンを毛先に先行吸着させておくアプローチは、いわば「洗髪用クッション」をあらかじめ敷いておく作業に等しいといえます。

さらに、事前に油分を補給しておくことで、シャンプー後のすすぎ段階におけるきしみや引っかかりが目に見えて減少します。結果としてドライヤー乾燥時のコーミング摩擦も抑えられ、毛先のパサつき改善効果を瞬時に実感しやすい点が、この逆シャンプーの効果と真相の核心です。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。