第26回試験における最大の特徴は、介護支援分野合格基準点予想と保健医療福祉サービス分野ボーダーの間に生じた「体感難易度と実得点のねじれ現象」です。
介護支援分野では、介護保険制度の財政構造や保険給付の手続き、地域包括ケアシステムの運用に関する細かい規定が問われました。特に現場経験が長い介護福祉士ほど、「現場での通例」と「法令上の厳密な規定」の差異に足元をすくわれる設問が目立ちました。試験直後のアンケートでも「過去5年分で最も手応えが悪かった」と回答する受験者が4割を超えたほどです。
対照的に、35問で構成される保健医療福祉サービス分野は、基礎的な医学知識や疾患の兆候、バイタルサインに関する出題が比較的素直な論点にとどまりました。総合支援法や成年後見制度を絡めた福祉分野の設問で一部難解な選択肢が見られたものの、現場の看護師やリハビリ職のみならず、福祉系職員にとっても得点源となる問題が安定して配置されていました。
この難易度差がもたらしたのは、「保健医療福祉は28点以上取れているのに、介護支援が16点で不合格」という悲劇的な不均衡です。分野別足切りの厳しさが、改めて冷酷なまでに浮き彫りとなりました。