「NHK終了AA」がこれほど長く人々の記憶に刻まれている背景には、人間の普遍的な心理メカニズムが関係しています。テレビの放送終了画面に対して、子どもの頃に「言い知れぬ恐怖」を感じた経験を持つ人は少なくありません。
日常的に親しみやすい番組を届けていたテレビ局が、深夜になると突如として無機質かつ機械的な態度へと変貌する落差。社会全体が眠りにつき、自分だけが世界から取り残されたような感覚を味わわせる深夜のクロージングは、ネット黎明期の「夜のアンダーグラウンド感」と抜群の親和性を持っていました。
2ちゃんねるの住人たちは、そのトラウマ的な恐怖をアスキーアートというコミカルな媒体に落とし込むことで「笑い」へと昇華させました。不気味さをユーモアで包み込むパロディ精神こそが、このAAが長年愛された最大の原動力と言えます。