褥瘡治療の軟膏はどう選ぶ?色別の使い分けと最新ガイドライン解説

褥瘡治療の軟膏はどう選ぶ?色別の使い分けと最新ガイドライン解説

褥瘡治療の軟膏はどう選ぶ?色別の使い分けと最新ガイドライン解説の詳細について、最新情報を取りまとめてご紹介します。

日本褥瘡学会による『褥瘡予防・治療ガイドライン』では、客観的評価ツールであるDESIGN-R®2026を用いた重症度評価が標準化されています。これは創状態をアルファベット7項目でスコア化し、治療経過を経時的に追跡する仕組みです。

  • D(Depth:深さ):皮下組織、筋肉、骨への到達度
  • E(Exudate:滲出液):滲出液の多寡
  • S(Size:大きさ):長径×長径に直交する最大幅
  • I(Inflammation/Infection:炎症・感染):局所の発赤、熱感、全身感染兆候
  • G(Granulation tissue:肉芽組織):良性肉芽の割合
  • N(Necrotic tissue:壊死組織):壊死組織の厚みと範囲
  • P(Pocket:ポケット):創縁下の潜行腔の有無・広さ

軟膏処方の現場では、大文字(重度)から小文字(軽度)へとスコアが改善しているかを確認しながら薬剤を変更します。例えば「I(明らかな感染)」が「i(局所の軽度炎症)」に落ち着けば、殺菌を目的としたカデックス軟膏から、肉芽増殖を促すアクトシン軟膏へとステップを進める根拠になります。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。