夕刻、開店と同時に店内はあっという間に満席となる。
カウンター越しに響く威勢の良い声、包丁がまな板を叩く心地よい音、そしてジョッキを交わす客たちの笑顔。店内には、かつての活気ある港町の市を思わせる熱気が充満している。仕事帰りの会社員から、遠方から噂を聞きつけて訪れた観光客まで、誰もが同じテーブルで海鮮の美味に舌鼓を打つ。
スタッフの接客も魅力のひとつだ。今日のおすすめの魚、一番美味しい食べ方、それに合わせるべき地酒の提案に至るまで、会話の中に自然な温もりがある。マニュアル通りではない、魚と客に対する深い愛着が、居心地の良い空間をつくり出している。