東京佐川急便事件の全貌|金丸信の闇献金と55年体制崩壊の真相

東京佐川急便事件の全貌|金丸信の闇献金と55年体制崩壊の真相

東京佐川急便事件の全貌|金丸信の闇献金と55年体制崩壊の真相にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

本事件が日本政治史上もっとも暗い影を落とした理由は、最高権力者の誕生に裏社会が決定的な役割を果たしていた実態が法廷や国会で暴露された点にあります。その中心にあったのが、1987年の自民党総裁選を巡る「皇民党ほめ殺し事件」です。

中曽根康弘の後継総裁の座を狙っていた竹下登に対し、右翼団体「日本皇民党」が「日本一カネ儲けの上手い竹下先生を総理にしましょう」と街宣車で執拗に連呼する街頭宣伝(ほめ殺し)を展開。竹下陣営は政治生命を左右する危機に追い込まれました。

この事態を収束させるため、竹下氏の盟友であった金丸信が渡辺広康に仲介を依頼。渡辺氏は指定暴力団「稲川会」の石井進会長(当時)に接触し、稲川会トップの威光によって皇民党の街宣活動を中止させることに成功しました。国家の首相指名レースの舞台裏で、時の有力政治家が暴力団最高幹部に頭を下げて工作を依頼していたという事実は、国内外に計り知れない衝撃を与えました。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。