慶應義塾の小学校といえば、まず創立150年以上の歴史を誇る幼稚舎が思い浮かびますが、2013年に開校した横浜初等部もすでに独自のブランドを確立しています。両校を比較する上で最も根幹となるのが、校風と教育スタイルの違いです。
幼稚舎の代名詞とも言えるのが「6年間担任持ち上がり制」と「教科担任制」の融合です。担任教員が1年生から6年生まで同じクラスを受け持ち、深い信頼関係の中で福澤諭吉の「まず獣身を成して、のちに人心を養う」という理念を体現します。広大な恵比寿の敷地で、身体を動かし、感性を磨き、自主自律を徹底して育む環境が整っています。
一方の横浜初等部は、あざみ野の広大かつ最新鋭のキャンパスを舞台に、「体験教育」「自己挑戦教育」「ことばの教育」を3本柱として掲げています。ICT教育や英語教育を早期から高度に取り入れ、探究学習を重視する先進的なカリキュラムが特徴です。幼稚舎が「人間性の根幹を育てる伝統的リベラルアーツ」であるなら、横浜初等部は「グローバルリーダーを育成する21世紀型アカデミア」というカラーが鮮明に打ち出されています。