文部科学省が進める教育改革の現場でも、数式の扱い方に変化が起きている。AIが自動で計算を解いてくれる時代において、人間が公式を暗記する価値はどこにあるのだろうか。一部の教育専門家からは、「公式の丸暗記を廃止し、概念の理解や問題解決のプロセスに特化すべきだ」という意見も上がっている。
しかし、現場の教師たちの見解は少し異なる。公式を知っていることは、思考の「ショートカット」として依然として有効だという。重要なのは、公式を暗記すること自体ではなく、その公式が「どのようにして導き出されたのか」という論理的思考プロセスを体験することなのだ。