中原ひとみさんの病歴を語る上で避けて通れないのが、2006年(当時70歳)に判明した乳がんの存在です。毎年受けていた定期健康診断のマンモグラフィ検査によって、左胸に約1.5センチの腫瘍が発見されたことが闘病の始まりでした。
自覚症状がまったくなかったため、告知を受けた当初は深いショックを受けたといいますが、早期のステージ1であったことから迅速に治療方針を決定。左胸の一部を切除する乳房温存手術を受け、病巣の摘出に成功しました。その後、再発防止のために放射線治療を約2か月間(計25回)受けるとともに、長期にわたるホルモン療法を継続しました。
治療中は放射線による倦怠感や皮膚の炎症などの副作用にも直面しましたが、持ち前の前向きな姿勢で治療を完遂。その後は自身の経験をもとに、ピンクリボン運動などの啓発イベントや講演会へ積極的に登壇し、「早期発見・早期治療の大切さ」を多くの女性へ訴えかける活動に尽力しました。