本作を語る上で絶対に外せないのが、ビデオメディアの草創期に制作されたOVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)や実写映像化作品の存在だ。テレビ放送の枠組みにとらわれないパッケージメディアだからこそ可能だった自由な表現は、当時の映像クリエイターたちの実験場でもあった。
伝説的お色気シーンの撮影秘話として伝わるのは、実写撮影における照明やカメラワークの緻密さだ。過剰に生々しくならず、原作マンガが持つ可愛らしさと幻想的なムードを表現するため、撮影チームは特注のフィルターや独自のライティング技術を駆使したという。また、アニメ制作陣も手描きセル画の限界に挑み、キャラクターのしなやかな動きや表情の変化に並々ならぬ情熱を注ぎ込んだ。こうした職人たちのこだわりが、今なお語り継がれる名シーンの数々を生み出したのだ。