看板メニューとして不動の人気を誇るのが、じっくり煮込まれた名物のボルシチだ。柔らかな肉と野菜の旨味が濃縮された熱々のスープは、高原の冷涼な空気に心地よく染み渡る。厚切りのトーストと香ばしいサイフォンコーヒーを添えれば、他では味わえない極上の山頂モーニングが完成する。
木製のテラス席に身を乗り出せば、緩やかにうねる車山高原の緑と、遥か遠くに霞むアルプスの山々が一望できる。吹き抜ける風の音と鳥のさえずりしか聞こえない開放感の中、暖かいスープを啜るひとときは、日常の慌ただしさを完全に忘れさせてくれる贅沢そのものだ。