映画ファンの間で今なお語り草となっているのが、10代から20代にかけての尾美としのりさんの佇まいと演技力です。SNSや映画レビューサイトにおける生の声を見ても、当時の圧倒的なみずみずしさを称賛する声が絶えません。
ネット上のコミュニティでは、若い頃の画像や映像を振り返り「昭和の青春映画において、等身大の不器用な少年を演じさせたら右に出る者はいなかった」「美少年すぎず、かといって普通すぎない絶妙なリアルさがあった」といった高評価が定着しています。
大林宣彦監督は生前のインタビューにおいて、尾美としのりさんの魅力について「カメラの前で構えずに呼吸ができる稀有な俳優」と評していました。作為的な芝居を排除し、その場の空気や相手の感情を自然に受け止めるリアクションの巧さは、10代前半の過酷な現場経験によって培われたものです。
『さびしんぼう』で見せた思春期特有の切なさや憧憬の表現は、現在も日本の青春映画における金字塔として国内外で高く評価されています。