車種によっては、燃料残量が少なくなると給油アイコンが「常時点灯」から「点滅」へと変化し、けたたましいアラート音とともにドライバーへ緊急事態を告げるフェーズが存在します。デジタルメーターの航続可能距離表示が「0km」あるいは「---」とブランク表示に切り替わった場合、車載コンピューターが検知できる燃料の物理的限界を超えたことを意味します。
燃料タンクの底に残されたわずかなガソリンが尽きる寸前、車両は明確なSOSサイン(前兆症状)を発信します。普段と異なる以下の現象が現れた場合、エンジン停止は秒読み段階です。
- アクセルのレスポンス消失:アクセルペダルを床まで踏み込んでも車速が上がらず、回転計(タコメーター)の針が上昇しない。
- 激しいノッキングと息継ぎ:燃料供給ポンプが空気とガソリンを混入して吸い上げるため、車体が「ガクガク」「息継ぎをするような振動」を繰り返す。
- 排気音・エンジン音の異常:不規則な燃焼により、「ボボボ」というくぐもった乾いた異音がエンジンルームから生じる。
そして実際に完全なエンジンストップ(ガス欠)が起きた瞬間、車台の油圧・電子制御が一挙に麻痺します。走行動力を失うだけでなく、エンジンの負圧を利用していたブレーキブースター(倍力装置)が停止してブレーキペダルが岩のように硬化し、パワーステアリングのアシスト機能が停止してハンドルが極端に重くなります。下り坂やカーブの途中でこの状態に陥ると、力任せにブレーキを踏み込んでも停止距離が大幅に伸び、制御不能となってガードレールに衝突する重大クラッシュを誘発します。