Q1:ボール弁の性能が優れているなら、すべてボール弁に交換すれば良いのではないでしょうか?
A1:完全置換ができない最大の理由は「急閉撃破(ウォーターハンマー)のリスク」と「大口径時のコスト・重量」です。瞬時に閉まるボール弁を長大配管や大流量ラインで使用すると、衝撃圧で配管継手や支持金物が破損する恐れがあります。また口径150Aを超えるような大型サイズになると、ボール弁は製造が難しく重量とコストが跳ね上がるため、頑丈で安価に製作できる仕切弁が圧倒的に有利となります。
Q2:外ねじ型(OS&Y)と内ねじ型は、現場でどのように選定・使い分ければいいですか?
A2:原則として「設置スペース」と「流体の腐食性」で判断します。上部に十分な空間があり、開度状況を目で確認したい重要プラントや消防設備では、弁棒ネジ部が流体に触れず長寿命な「外ねじ型」を採用します。一方、建物のピット内や天井裏、泥水に浸かるマンホール内など、上下スペースに余裕が一切ない現場では「内ねじ型」が選ばれます。
Q3:なぜ仕切弁を全開にした後、ハンドルを半回転ほど戻す習慣があるのですか?
A3:全開位置まで力一杯引き上げた状態で放置すると、流体や配管の熱膨張によって弁棒が伸長し、ボンネット内壁にクサビを打ち込んだように噛み込んでしまう「熱拘束(ロック)」を起こすためです。完全全開まで回した後に1/4〜半回転ほど閉止側へ戻しておくことで、ネジ部にわずかなアソビ(クリアランス)が生まれ、次回操作時にスムーズに回すことができます。