スポーツくじのBIG(スポーツくじ)や、自ら数字を選ぶロト6(LOTO 6)の波及に伴い、数億円規模の富を突如手にする一般人は確実に増えた。なかでも異彩を放つのが、BIGで6億円を引き当てた唱田士始矢氏の存在だ。彼は当せん後、その体験をメディアや著書で実名告白する稀有な道を歩んだ。
唱田氏の挙動は、従来の「高額当せん者は密やかに暮らすべきだ」という定説を覆した。彼は独自の運気論を提示しつつ、当せん金を単なる散財で終わらせず、金融商品への投資や海外渡航などで運用・分散させることで資産の維持を図った。宝くじ公式サイトなどのオンライン購入網が整備された現代において、ボタン一つで誰もが巨額の富にアクセスできる環境が整ったが、当せん後の生存戦略を持たぬまま大金を得ることの危うさを、彼の足跡は雄弁に物語っている。