多くの人々が最も関心を寄せるのが、石破茂氏との出会いと結婚に至るドラマチックな物語だ。二人の出会いは慶應義塾大学法学部の講義室にさかのぼる。当時、将来の政治家像を熱く語る茂氏に対し、佳子氏は冷ややかな視線を送ることもあったというエピソードは、今や微笑ましい秘話として語り継がれている。
大学卒業後、一度は別々の道を歩み始めた二人。しかし、茂氏の父親である元鳥取県知事・石破二郎氏の他界をきっかけに、運命の歯車が大きく動き出す。政治の道を志して永田町へと飛び込んだ茂氏を、丸紅株式会社で社会人経験を積んでいた佳子氏が支える決意を固めたのだ。
若き日の情熱と迷い、そして互いへの深い尊敬。華やかなお見合い結婚ではなく、お互いの理念と人柄を理解し合った上で結ばれた絆こそが、ファーストレディ石破佳子氏の原点である。彼女の信念に満ちた過去の歩みを知ることで、現在の気品ある立ち振る舞いの理由が深く理解できる。