名門・出羽海部屋に入門後、順調に番付を駆け上がった御嶽海。平成以降初となる出羽海部屋への賜杯をもたらした初優勝の瞬間、館内のカメラが捉えたのは、スタンド席で泣きながら歓喜するマルガリータさんの姿だった。大相撲本場所の土俵で繰り広げられる激闘の最中、彼女の必死の応援はテレビ画面を通しても観客の胸を打った。
通算3度の幕内最高優勝を果たし、大関昇進を成し遂げた際にも、彼女の弾けるような笑顔が紙面を飾った。自分がどれほど緊張していても、息子の前では常に太陽のような明るさを崩さない。出羽海部屋の親方衆や関係者からも愛される彼女の存在は、厳しい勝負の世界に身を置く御嶽海にとって、最大の癒やしであり原動力となっていた。