ふたりの運命的な出会いとして多くのファンの記憶に刻まれているのが、NHKの連続テレビ小説『ちむどんどん』だ。ヒロインとその夫という大役を演じ切った過酷な撮影の日々は、単なる共演の枠を遥かに超えた特別な感情を育む土壌となった。過密なスケジュールと重圧がのしかかる朝ドラの現場で、ふたりは互いの支えとなり、絶え間なく対話を重ねていたという。
当時の現場スタッフはこう振り返る。「リハーサル中はもちろん、カメラが回っていない時間でも、ふたりの間には不思議と温かく穏やかな時間が流れていました。セリフの細かいニュアンスについて話し合う様子は、まさに長年連れ添ったパートナーのよう。極密裏に進められていた役作りへのストイックな姿勢と、お互いを思いやるさりげない気配りが、作品全体の雰囲気を温かいものにしていたのは間違いありません」。妥協を許さない演技への情熱と、素顔の誠実さが深く結びついた瞬間だった。