作品の核をなすのは、人を喰らう「喰種(グール)」と、それらを追うCCG(喰種対策局)の捜査官たちが繰り広げる凄惨な戦いである。赫子(カグネ)の特性やクインケの技術革新によって、戦闘能力の格付けは物語の進行とともに大きく変動していった。
頂点に君臨するのは、間違いなく「竜」の形態へと覚醒を果たした金木研や、圧倒的な戦闘IQを誇る「死神」有馬貴将だろう。金木の赫子は形態変化を重ねるごとに質量・強度ともに規格外の領域へと達し、旧多二福との最終決戦で見せた形態は作中屈指の破壊力を示した。一方で、和修家の血を引く有馬は、喰種側の圧倒的な身体能力を人間の身でありながら技術と冷徹な判断力で圧倒し続けた。
さらに、羽赫の圧倒的な機動力を持つ霧嶋董香や、独自の喰種捜査技術を駆使する捜査官たちの激突も見逃せない。赫包の種類による相性——羽赫、甲赫、鱗赫、尾赫という四項のすくみ構造が、単純な力比べに終わらない戦術的駆け引きを生み出している。