ネット上の掲示板やSNSで定期的に話題となるのが「事故物件に1ヶ月住むだけで数十万円もらえる」といった、いわゆるルームロンダリング バイト 実態にまつわる噂です。
結論から述べると、一般の求人媒体や公のプラットフォームに「ルームロンダリング要員募集」といったアルバイトが堂々と掲載されることはまずあり得ません。前述のとおり、ロンダリング行為自体が司法判断によって告知義務違反・詐欺的な不法行為と認定されるリスクを抱えているため、外部のアルバイトを公募して証拠を残すような真似は不動産業者にとって自滅行為に等しいからです。
かつて池田エライザ氏が主演を務めたルームロンダリング ドラマ 映画(2018年)では、事故物件を転々としながら履歴を清算していく主人公の姿がユーモラスかつ切なく描かれ、この言葉が一気に世間へ定着しました。作品のヒットによって「ロンダリングという仕事が実在する」というパブリックイメージが強化された側面は否定できません。
しかし、実際の不動産業界の裏側で起きているのは、ファンタジーとは程遠い生々しい現実です。実際に行われるのは「系列の管理会社スタッフが名義を借りて短期間書類上だけ籍を置く」「訳あり物件に寛容な外国人労働者の短期宿泊先として貸し出す」「シェアハウスとして一時的に細分化する」といった、証拠が表に出にくい内輪の処理です。高額報酬を謳う怪しげな「事故物件住み込みバイト」の募集は、個人情報を抜き取る詐欺や、闇バイトの温床となっているケースが大半であるため、安易な好奇心で近寄るのは極めて危険です。