ピクルスの存在感を語る上で外せないのが、マクドナルドの看板商品である「ビッグマック」だ。あの特製ソースと絶妙に絡み合うピクルスの酸味こそが、世界中で愛される味覚の黄金比を作り出している。
ブランドを世界規模の帝国へと押し上げた伝説の起業家レイ・クロックの足跡を描いた映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』でも垣間見えるように、同社のメニュー開発には徹底した計算が組み込まれている。重厚なパティの脂っぽさとバンズの甘みを引き締めるのは、他ならぬピクルスの酸味だ。もしピクルスが抜けてしまえば、あの立体的な味わいのバランスは一気に崩れてしまう。まさにファストフード業界の歴史を支えてきた影の主役と言っても過言ではない。