業界内で「共テレ」の愛称で親しまれる株式会社共同テレビジョンは、1958年に設立された老舗の総合プロダクションです。社名に「共同」と冠されていることから、ニュース配信の大手である「一般社団法人共同通信社」との関係について疑問を持つ読者も少なくありません。
歴史を遡ると、同社はもともと共同通信社と民間放送各社の出資によって「テレビニュース専門の配信会社」として誕生しました。しかし、日本の放送文化の成熟とともに事業領域をドラマ、バラエティ、ドキュメンタリー、中継技術へと拡大。現在はフジサンケイグループの中核であるフジ・メディア・ホールディングスの連結子会社として位置づけられています。
資本構成や歴代の共テレ役員の布陣を見てもフジテレビとのパイプは極めて強固ですが、制作スタンスは単なる「下請け」にとどまりません。独立した制作集団としての強いプライドを持ち、企画立案から撮影、ポストプロダクションまで一貫して自社で完結できる巨大なスタジオ・技術インフラを保有している点が、他の中堅制作プロダクションと決定的に異なる強みです。