広場を埋め尽くすブースは、大きく分けて手仕事の温もりあふれるハンドメイドクラフトと、時を経た味わいを持つ古道具の2系統に分かれる。出店数は多い日で100ブースを超え、歩くたびに異なる世界が広がる。
クラフトゾーンで目を引くのは、京焼・清水焼の技法を現代的なテーブルウェアに昇華させた若手陶芸家の器や、植物タンニンでなめした手縫いの革小物。作り手自らが店番をしているため、「この器はオーブンで使えますか」「オイルケアの頻度はどのくらいですか」といった会話が自然と弾む。量販店では絶対に味わえない、作り手と買い手の対話がここにある。
一方、古道具エリアには、昭和レトロなガラスコップ、使い込まれた真鍮の金物、江戸から明治にかけての古布、海外のヴィンテージアクセサリーなどが無造作に並ぶ。埃をかぶった木箱の底から、思いもよらない名品が顔を出す瞬間は、蚤の市歩き最大の醍醐味だ。