生死をさまようような過酷な闘病生活を支え抜いた最大の原動力は、かけがえのない家族の存在でした。佐野史郎の家族構成は、妻と娘の3人家族です。妻で女優の石川真希とは、1986年に結婚して以来、俳優同士としても長年深い理解と信頼で結ばれています。
石川真希自身もかつて唐十郎率いる「状況劇場」で看板女優として活躍した実力派であり、表現者としての佐野史郎の苦悩も誰よりも理解していました。入院中、コロナ禍による厳しい面会制限がある中でも、手紙やオンラインを駆使して日々のメンタルを支え、栄養管理や退院後の療養環境を整えるなど献身的にサポートを尽くしました。
また、長女の八重(やえ)さんも父親の闘病を精神面で強く後押ししました。写真やアートなどクリエイティブな分野で活動する娘からの励ましや温かい声かけは、無菌室での孤独な闘いにおいて大きな光となったと佐野自身もメディアで振り返っています。強い絆で結ばれた家族の愛こそが、奇跡の生還を支えた揺るぎない土台でした。