アレルギー検査を受ける上で最大の落とし穴となるのが、「検査結果のクラス(抗体価)が高いこと」と「実際の臨床症状の重症度」は必ずしも一致しないという点です。
血液検査で示される特異的IgE抗体価の数値は、あくまで体がその物質を異物として認識している状態(感作:かんさ)を示しているに過ぎません。例えば、VIEW39の検査結果で「スギ花粉がクラス4」であっても全く花粉症症状が出ない人がいる一方、「エビがクラス2」であっても重篤な蕁麻疹を発症する人が存在します。
ネット上の情報やSNSでは「血液検査で陽性が出た項目をすべて食事から排除した」という体験談が散見されますが、医師の指導なしに自己判断で多品目を完全除去することは、栄養バランスの偏りや生活の質の低下を招く極めて危険な行為です。診断は必ず「本人の自覚症状」「摂取・接触時の再現性」「検査数値」の3点を医師が統合して判断します。