雪虫大量発生はなぜ?猛暑が招く異常事態の真相と初雪サインを徹底解説

雪虫大量発生はなぜ?猛暑が招く異常事態の真相と初雪サインを徹底解説

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街中を白く覆い尽くす現象の主犯格となっているのは、アブラムシの仲間であるトドノネオオワタムシやケヤキフシアブラムシなどの昆虫です。体長約1.5〜2ミリの小さな体が白い綿状の分泌物で覆われていることから「雪虫」の愛称で親しまれてきました。

昆虫生態学の専門研究や各大学の調査報告によると、トドノネオオワタムシの生態は非常に複雑です。春から夏にかけてはトドマツの根で樹液を吸って単為生殖を繰り返し、秋になると越冬と産卵のためにヤチダモの木へと一斉に翅(はね)を広げて飛翔移動します。この移動時期が10月中旬から11月上旬に集中し、人間の生活圏と交差することで目撃されます。

爆発的な大量発生の根本原因として挙げられるのが、夏の記録的高温・猛暑の影響です。アブラムシ類は気温が高いほど成長速度が早まり、通常であれば年間4〜5世代程度の繁殖サイクルが、猛暑の年は6世代以上へと加速します。単純計算でも個体数はネズミ算式に跳ね上がり、平年の数十倍から数百倍規模に膨れ上がるケースが確認されています。夏の過酷な熱波が、秋の都市部に巨大な虫のカーテンとなって跳ね返ってきているのです。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。