妊娠初期に葉酸摂取が推奨される最大の理由は、胎児の脳や脊髄の基礎となる神経管が形成される時期に、細胞分裂を正常に促すためです。胎児の神経管は妊娠6週末(妊娠2ヶ月の半ば)までに閉鎖・完成するため、受胎前からの摂取が理想的とされています。
ここで多くの妊婦が最も恐れるのが、妊娠初期 葉酸飲まなかった 障害リスクです。代表的な症例である二分脊椎症などの神経管閉鎖障害 発症確率は、日本国内において出生児1万人あたり約6人(約0.06%)という頻度にとどまります。サプリメントを計画的に摂取することで発症リスクを約50〜70%低減できるとされていますが、これは「摂取しなかったら必ず発症する」という意味では全くありません。全体の99.9%以上は、葉酸サプリを飲んでいなくても無事に健康な神経管を形成して誕生しています。
産婦人科医の臨床見解としても、「飲まなかったからといって過度に怯える必要は一切ない」という意見で一致しています。神経管閉鎖障害は葉酸不足だけでなく、遺伝的要因や母体の環境要因が複雑に絡み合って生じる多因子疾患です。過去の未摂取を悔やんで母体が強いストレスを抱え続けることのほうが、自律神経や血流を通じて胎児に好ましくない影響を与えかねません。