検索窓に「チーズケーキ おじさん」と打ち込むユーザーが直面する最初の壁が、「りくろーおじさん」と「てつおじさん」の混同です。どちらも親しみやすいおじさんの顔がケーキ中央に焼き印され、ふんわりとしたスフレタイプのチーズケーキを提供していますが、両者の生い立ち、味の構成、そして経営戦略は全く異なります。
大阪名物として絶大な支持を集める「りくろーおじさん(りくろーおじさんの店)」は、創業者の西村陸郎(りくろう)氏が1984年に大阪市此花区で誕生させました。一方、「てつおじさん(てつおじさんのチーズケーキ)」は、溝上徹思(てつし)氏が1990年に福岡市中央区の大名で創業したブランドです。両社に資本関係や暖簾分けといった事実はなく、創業者の名前を冠した別個のスイーツブランドとして独自の歴史を刻んでいます。
味の構造で最も分かりやすい違いは「レーズン」の存在です。りくろーおじさんの焼きたてチーズケーキは、シロップでじっくり炊き上げた自家製レーズンが底のフチ周りに散りばめられており、酸味と甘みのアクセントになっています。対して、てつおじさんはレーズンを使用せず、卵と牛乳、クリームチーズの優しい風味だけで勝負するストレートな仕上がりです。