ミス・ブランニュー・デイのイントロ徹底解剖!名機と誕生秘話の真実

ミス・ブランニュー・デイのイントロ徹底解剖!名機と誕生秘話の真実

ミス・ブランニュー・デイのイントロ徹底解剖!名機と誕生秘話の真実にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

詳細を見る

あの衝撃的なイントロサウンドの核となった使用機材こそ、ローランドが誇る伝説のアナログ・ポリフォニック・シンセサイザー「Roland Jupiter-8」です。1981年に発売されたこの名機は、太く温かみのある8ボイスの音色と、素早いアタックタイムを誇るフィルター回路を備えており、世界中のトップアーティストに愛用されていました。

「ミス・ブランニュー・デイ」のイントロにおけるシンセサイザー音色は、鋸波(ノコギリ波)とパルス波を絶妙にブレンドし、レゾナンスを高めに設定したフィルターを高速エンベロープで開閉させることで作られています。アタックの瞬間に心地よい金属的なエッジが立ち、後を引かないタイトな減衰感が、16分音符の細かいパッセージでも音が濁らないクリアな音像を生み出しています。

そして、この精密な高速リフを正確無比にコントロールしたのが、当時のスタジオワークで「電脳の司令塔」と呼ばれたシーケンサー「Roland MC-4(MicroComposer)」でした。現在のようなDAW画面での視覚的エディットではなく、数値をテンキーで1音ずつ打ち込む過酷な作業を経て、あの完璧なタイミングのシーケンサー打ち込みデータが構築されたのです。そこに大森隆志(当時)や桑田佳祐のドライブ感あふれるギターリフ、松田弘のタイトなスネアが重なることで、電子と肉体が一体化した奇跡のグルーヴが完成しました。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。