作詞家としての才能もさることながら、阿木燿子という個人のビジュアルとキャラクターもまた、大衆を魅了してやまない要素だった。知的なながらもどこかアンニュイで、洗練された大人の色気を漂わせる佇まい。彼女は単なる裏方の作家に留まらず、女優やエッセイストとしても表舞台で輝きを放った。
彼女がメディアに見せるファッションやヘアスタイルは、当時の最先端を行くものだった。過度な装飾を排し、シンプルでありながら個性が際立つスタイル。それは、彼女が書く歌詞のポリシーとも完全に一致していた。自分をどう見せるか、どう表現するかを冷徹なまでに客観視できるプロデュース能力が、彼女の美しさを支えていたと言える。