思春期を迎え、大人の俳優へと脱皮を図る時期、彼はさらなる変貌を遂げる。映画『ションベン・ライダー』で見せた、狂気と純粋さが同居する佇まいは映画ファンの心を掴んで離さなかった。整った顔立ちでありながら、どこか世の中を睨みつけるような冷ややかな眼差し。それが、当時の少女たちだけでなく、目の肥えた映画監督たちをも魅了したのだ。
80年代後半のトレンディドラマブームの渦中にあっても、彼は決して「お行儀の良いイケメン」には収まらなかった。ロックバンドでの音楽活動や、破天荒な私生活。常に壊れ物を取り扱うような緊張感を漂わせる彼の存在は、マスコミにとっても格好の標的であり、同時に最大のミューズだった。