ネット上には「深爪を治すには爪をとにかく伸ばせばいい」「やすりで削ればネイルベッドが勝手に伸びる」といった短絡的な情報が散見されますが、これは半分正しく、半分は深刻な誤解を含んでいます。
深爪の改善と整え方において鍵を握るのは、爪の裏側で爪甲と皮膚をつなぎ止めている「ハイポニキウム(爪下皮)」という神経と毛細血管を含む組織です。爪を短く切りすぎている人はこの組織が後退しており、指先の肉が丸出しになっています。
ハイポニキウムを健康に育てるためには、爪先の白い部分を最低でも1.5mm〜2mm残して整えることが鉄則です。白い部分をゼロにする「深爪カット」を繰り返している限り、ハイポニキウムは決して定着しません。また、乾燥はハイポニキウムの剥離を招くため、毎日のネイルオイル(キューティクルオイル)によるハイポニキウム周辺への直接滴下が不可欠です。ヤスリの先端を爪の裏に深く差し込んで削りカスを掻き出す行為も、せっかく伸びた組織を破壊するため絶対に避けてください。