なぜ赤色なのに金魚と呼ぶ?名前の由来と中国発祥の歴史をプロが徹底解説

なぜ赤色なのに金魚と呼ぶ?名前の由来と中国発祥の歴史をプロが徹底解説

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長い歴史の中で生まれた多彩な金魚の品種には、それぞれ固有の名付けエピソードが存在します。代表的な人気品種の名前のルーツをまとめました。

◆ 琉金(リュウキン)
江戸時代中期(1770年代)、中国から「琉球(現在の沖縄県)」を経由して薩摩藩(鹿児島県)へ伝来したことが名前の由来です。「琉球から来た金魚」が転じて「琉金」と名付けられました。丸い胴体に優雅な長い尾ビレが特徴で、現在も金魚の代表格として愛されています。

◆ 出目金(デメキン)
文字通り、両目が左右に大きく飛び出している特徴的な外見からストレートに名付けられました。中国で18世紀末に作出され、日本には明治初期に導入されました。黒出目金や三色出目金など、カラーバリエーションも豊富です。

◆ ランチュウ(蘭鋳・卵虫)
背ビレがなく、ずんぐりとした丸い体型から「金魚の王様」と称される最高峰品種。その語源には諸説ありますが、丸っこい体型が「卵の虫(丸い生き物)」に似ていたことから「卵虫(らんちゅう)」と名付けられた説が有力です。また、海外渡来の珍しいものを意味する「阿蘭陀(オランダ)」の「蘭」の字を当てて「蘭鋳」と表記されるようになりました。

◆ オランダ獅子頭(オランダシシガシラ)
頭部に発達したモコモコとした肉瘤が、中国の伝説の霊獣である「獅子(ライオン)」の頭に似ていることから名付けられました。「オランダ」と付きますが原産は中国です。江戸時代、珍しい舶来品に対して「オランダ物」と呼ぶブームがあったため、長崎経由で輸入された際、最高級の敬称としてオランダの名が冠されました。

◆ 和金(ワキン)
室町時代に日本へ最初に伝来したフナ型の原種に近い金魚。江戸時代後期に外国から新しい品種が次々と輸入されるようになり、「古くから日本に土着した伝統的な金魚」を区別するために「和(日本)の金魚」という意味で後から名付けられたレトロニム(再命名)です。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。