似た響きを持つフレーズに「一言で言っても(ひとことでいっても)」がありますが、両者には微妙なニュアンスの違いが存在します。
「一口に言っても」は、対象の内実・種類が幅広く存在することに焦点が当たります。一方で「一言で言っても」は、要約すること自体の困難さや、発言の重みに力点が置かれます。「一言で言っても、そう簡単に解決できる問題ではない」のように、短く言い切ることへの限界を示す文脈で使われる傾向があります。
また、「一括りにできない(ひとくくりにできない)」は、客観的に物事を同じグループとして分類することが不適切である状態を直接指す言葉です。「一口に言っても」が文頭に置く前置きの役割を持つのに対し、「一括りにできない」は述語として文章の結びに配置されるケースが多い点も特徴です。