公開当時、ネット上では「泣きすぎて脱水症状になった」「映画館で声を押し殺して泣いた」といった感想が大量に投稿された。特に10代から20代の女性を中心に、映画館で観た後に原作小説を買い、さらに映画をリピートするという消費行動が顕著に見られた。映画館でのリピーター率は正確な統計こそないものの、興行収入の推移から、公開4週目以降も客足が大きく落ちなかったことが確認できる。
2026年現在、配信で初めて本作に触れる若年層も多い。特に、映画公開当時に幼くて劇場鑑賞できなかった世代が、思春期になって配信で本作に出会い、SNSで感想を発信する流れが定着している。この「時差で泣く」現象こそが、本作の持続的な人気を支えていると分析する声もある。5chや知恵袋でも、「今さら見たけど泣いた」「何回見ても桜良が切ない」といったスレッドが定期的に立つ。
ただし、ネットの反応には批判的な意見も存在する。「展開がご都合主義」「桜良のキャラクターが非現実的」といった指摘は公開当時から一定数あった。しかし、これらの批判の多くは「泣きの構造」への反発であり、作品の完成度そのものを否定する声は少数派である。重要なのは、賛否の分かれる余白があるからこそ、人々が語り合い、作品が長く残るという事実だ。